ヨガDAY 〜ヨガとの出会い〜@インド

日付が変わってしまいましたが

6月21日の本日は国際ヨガDAY!ということで

朝から世界中の人とヨガをしている気持ちになって

太陽礼拝をして一日をスタートさせました。


初心を忘れないためにも本日は

「インドで学んだヨガの教え」

について書かせていただきます。


11年前のある夏の日、

私は恩師である気功の先生のススメもあり

ヨガを学びたいと思いました。

しかし、当時の私は佐賀県の有田町という

有田焼は沢山あるもののヨガスタジオなどは

どこを探してもない場所に住んでおり

とりあえず本を買って独学で勉強を始めました。

しかし

「やっぱり本場で学びたい!よし、インドへ行こう!」


と思い立ってすぐに自分の身の回りのもの(パソコン・服・一眼カメラなど)

ぜーーんぶ ネットオークションで売り払って

一文無しの状態で(←どんだけ貧乏やねん)笑

インド行きの飛行機のチケットを買いました。

当時はこのインドの旅が私の人生を変える旅になるとは

夢にも思いませんでした。

だってこの旅で一人の旅人と出会っていなかったら

今の夫と結婚していないし

ヨガもこんなにも大好きになっていないかもしれないし

今ある出来事が全く違ったことになっているから♪


ちなみにインドでも一文無しになるんです、私。

一文無し=持ってる現金ゼロの状態(笑)

しかし、さすがインド。

ミラクルの出会いがあり無事に帰国ができました(←この話はまた今度♪)


(写真はヨガの聖地と呼ばれる 北インド リシケシ)


インドという国は「好き」か「嫌いか」

どちらか2通りにキッパリ分かれるといいます。

私は到着して1時間後に

「この国が大好きになる!」と確信しました。

なぜなら・・・1時間後

「ありがとう」を10000回くらい言わないといけない

出来事が起こったからです。


インドのデリーに到着したのは真夜中。

「空港から乗るタクシーはボッタクリが多いから気をつけてね」

と散々旅慣れしている友人に聞いていたので

覚悟してタクシーに乗り込みホテルまで向かいました。

しかし、あっけなくホテルに到着したものだから

「違う場所連れていかれなくて良かったー!ボッタクられなくて良かったー!」

と ホッとしてタクシーを降りて

ホテルに入ろうとすると

背後から突然、薄い手帳のようなモノで


頭を殴られ


「バシッ!!」


と鈍い音が響きます。


「イテッ!!」


驚いて振り向くと

さっきのタクシーの運転手さんが 鬼のように怒った顔で

立っています!


「やっぱり!ついに、これからボッタクリ運転手との闘いが始まるのか!」

と思って、にらみつけると


「こんな大事なもん落とすんじゃねー」


と言って、さっき私の頭を叩いた

薄い手帳のようなものを渡されて

よく見ると

なんと!!

なーんと!!

命の次に大事な



MYパスポート(笑)



私ったら

到着1時間も経過していないのに

パスポートを道端に落としたらしい(涙)


急いでタクシーに戻っていく運転手さんの背中に

叫びました。


「ダンニャワーーーーード(ありがとう!)」


暗闇の中、白い歯をニッと光らせて笑った

あの運転手さんの笑顔が


「インドへようこそ♡」


と言ってくれたような気がして

私は天を仰いで宣言しました。

「仏教の神様!!インドの神様!今はよくハッキリ

わかんないけど、この世界を作った創造主の神様!

私、きっとこの国をきっと好きになります!!」


その後、本物のボッタクリの運転手に何人か遭遇したし

お金のことしか考えていない残念なインド人にも

沢山出会いました。

それでもこの宣言は旅の終わりまでくつがえることなく

帰りの飛行機の中でそれは確信に変わり

今もなお私の大事な宝物になっています。


(写真は ガンジス河に沈む夕陽の中、沐浴をする修行者)


私がインドで学んだ「YOGA」から受け取った

最大のギフトは

「パーフェクトではない自分を受け入れる」

「そのままの自分を受け入れて OK 」

と言ってあげられるスキルです。


説明する必要もありませんが

オッチョコチョイの私は

とにかく失敗が多いんです。

マインドフルネスをみなさまにお伝えしている立場なのに

お恥ずかしいお話なのですが

最近の出来事だけでも、スラスラと1時間は

しくじりトークができる自信があります(←どんな自信??笑)


お財布を持たずに高速には乗るし

愛車に傷はつけるし(しかも修理から戻ってきたばかりの車)

弘法市でようやく出会ったずっと欲しかった窯元の花瓶をどこかに忘れるし

コインランドリーのガラスのドアには体当たりして

全面ガラスを割るし(自分はほぼ無傷・・)

本当にヒドイ有様(笑)

時々あまりにもヒドイと

「頼むよー自分!」

と落ち込みたくなる時もあるし

「いい加減にしなさいよっ!」

と怒りたくなる時もあります。

しかしオッチョコチョイであるがために

そうではない人の何倍も「ありがとう」

という言葉を使うことができるし、

自分がヌケているからか、

いつも周りには

なぜか優秀な人が集まってきて

私に欠けている箇所を

カバーしたりサポートしてくださいます。


*今日も優しい生徒さんが

「ホームページのスケジュールの日程間違ってますよ」

と教えて下さいました。

↑(本当にいつも生徒さんに支えられて生きています。有難うございます!)


人生を共にするパートナーである夫も

私の何倍もしっかりした優しい人で

「なんて素晴らしい人なんだろう!」

と出会って8年目でも恋する気持ちでいっぱいだし

娘たちも、着々としっかり者に育ってくれています。


しかし今でこそ、自分の受け入れ体制が整いつつありますが

インドへ向かった私は全く受け入れられない状態でした。

頭でっかち、身体はカチコチ。

本来負けず嫌いなので

隣の人とはりあって、無理なポーズをして関節痛めたり

ヘッドスタンドを早く上達したいものだから

一日に何度もやりすぎて首を痛めたり

筋肉もゆっくりではなく無理矢理ひっぱる感じで動かすので

翌日、全身筋肉痛で動けなかったり(涙)

とにかく、ありのままの自分を受け入れるどころか

見栄はりまくり、筋肉はりまくり、

イタタタ・・な自分と正面から向き合うことになりました。


それから急に変わることはできませんでしたが

時間をかけて少しずつ受け入れる練習をして


今の私は


ドジだからこそ

みんなに「ありがとう」と言えます


完璧じゃないからこそ

みんなのことを心から尊敬できます


すべての出来事にもいえます


失敗があったからこそ

学ぶことがありました

気づけたことがありました


迷い道を沢山歩いたからこそ

発見できたものがありました

足腰が丈夫になりました


ヨガに出会っていなければ

自分の硬い身体を好きにはなれなかったし

自分のドジなところを責め続けていただろうし

そのままの自分をそのまま受け入れる

余裕(スペース)がなかったかもしれません。


(写真は寺院の中で瞑想をする修行者)

インドでヨガを学んでから11年。

年を重ねるたびに

約4000年もの間、受け継がれてきた素晴らしい智慧が

与えてくれるギフトが

年々大きくなっていくような気がしています


(早朝のガンジス河で顔を洗う修行僧)

それでも、まだまだ私も修行の途中


悩みます 落ち込みます 流されそうになります

反応しそうになることあります


そんなときは


大好きなガンジス河がみえるこのスタジオで

シャバアーサナしていた時に全身の細胞で感じた

「ああ 生きているって幸せ」

という感覚を思い出すようにしています

世界中から集まったヨギー・ヨギーニと

ひたすら「今」の呼吸に集中したあの時間を

「今」の日常の中でも実践するようにしています。

(当時の私。若っ!前髪ぱっつん!ヨガウェアたるんでるよー!!笑)


生きているから 悩むし 悲しいし 寂しいし 

見栄をはりたくなるし 落ち込む時だってある

OK! OK!

いいじゃないか!

全部まるごと抱きしめる

そんな自分を抱きしめる


そして「大丈夫」

とちゃんと伝えてあげる

ちゃんと「呼吸はできている」

ちゃんと「ヨガができる身体がここにある」

それ以上何か望むものがあれば

とりあえず今は 横においておいて


「今」ここにあるものに「感謝」しよう


パーフェクトに動いている呼吸のシステムに

パーフェクトである自分自身に


そのことをヨガは

インドではなくても

世界中のどこにいても

教えてくれます。


ヨガはサンスクリットで結ぶという意味。


身体と心を

心と宇宙を

人と人を

世界と自分を

結んでくれます。


こうして今この文章を読んでくださっている

皆様との出会いもヨガが結んでくれました。

みなさまとのご縁に感謝しながら・・

まだまだ書きたいところですが

今回はこれにて終わります。

ヨガ@インド編 

続きはまた次回♡


(写真は大好きだった夜のお祈りの儀式、サットサンガ

 毎晩ガンジス川に向かって歌を歌いながら

瞑想していたこの時間がとても好きでした)

ARICA  YOGA

湖のほとりでヨーガと マインドフルネス(瞑想)の レッスンをしています。 日程やエッセイを更新中。